「大きくなったら何になる?」
本が大好きな小学生の青猫は答えました。
「しょーせつか!」
大好きな親戚のおばさんが言いました。
「ダメよ! 小説家なんて、売れないと大変なのよ」
ちび青猫は思いました。
(そうか…たいへんなんだ)
「女の子はね、OLさんになりなさい!それが一番幸せなんです」
「オーエス!オーエス!の?」
「おーえるっ!」
月日は流れ、青猫は高校生になりました。
生き物好きな青猫は、生物の時間が大好き。
ちょっと変わり者な生物の先生も大好きでした。
一生懸命勉強して、動物園の獣医さんになりたいと思っていました。
でも、数学が大の苦手。
結局、試験を受ける前に諦めてしまいました。
その頃は今のようにネットで情報を調べるなんてこともない時代。
奨学金も今ほど一般的ではありませんでしたから
私大の獣医学部に入学した友人を羨ましく思うことしか出来ませんでした。
でも青猫はただの猫ではなかったのです。
「そうだ! 動物に関する仕事につこう!」
果たして、青猫の夢はかなったのでしょうか……?
みなさん、大きくなったら、何になりたかったか覚えてますか?
色々ありますよね、人生。
青猫は、おばさんに言われた「幸せなOL」には、ならかかったことだけは確かです(笑)
紆余曲折の末、流れ着いた地。
今朝は目覚めたら、あたり一面の銀世界になっていました。
今は、ここで生きてます。
それなりに、ささやかだけど幸せで、面白く。
今日のおまけ!
左側を歩いているのは友達の黒猫くんです(笑)
猫は本来、寒さが大嫌い。
でもどんなところでも、たくましく生きています。
今ここにいて、みなさんと一緒にいられる。
それはあの頃の夢があったから。……そうですよね?(^^)/